虫食いだらけの古い竹がカゴに変身

松本の実家に長年放置されていた竹で、細工をしてみた。

自宅の畑で支柱などに使ったニガタケだと思われる。雨の当たらない場所にあったものの、乾燥と虫食いが激しく、しなやかさはかなりなくなっている。使ったのは、直径がどれも太めの5、6センチだった。あまりボロボロになっていないものを選んだ。


竹をノコギリで1.5メートルくらいに適当に切り、土ホコリを拭き取ったあと、ナタで割る。割ってみると、内部は大部分が虫に食い荒らされており、粉が大量に出てきた。


皮を剥ぐ前に、柔らかくするために水に浸けておく。昼飯を食べている間、近所の灌漑に浸けておいた。上の写真は水から上げた直後なので、色が濃くなっている。


剥いだ皮。量が多かったので数時間かかり、くたくたになった。肉の部分は虫に食われていても、皮まではほとんど影響していなかった。しかし虫が入った穴は所々にあるので、気をつけないと、すぐに折れる。


これを先生のご自宅で道具を使い、幅決めをする。写真の竹ひごは幅4ミリに揃えた。これで材料の出来上がり。


出来た竹ひごを六つ目に編み、小さい籠を作った。ただし胴部分の横竹と、縁巻には、根曲竹を使った。竹はやはり数ヶ所で折れたが、よっぽど重いものさえ入れなければ十分実用に耐える。

小さいビニール袋を入れるのに使っている。ホコリをかぶった竹が、しゃれた生活の道具に変身した。

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