処女作 小さい手籠を作りました

ひと月も前のことになるが、去る5月11日に初めて竹で品物を作った。

竹を割るのさえまだまだ下手くそなのだが、基本的なことは教えたので、編むこともやってみようと先生の提案である。それまで私がやってきた「竹割り」が、ようやく「竹細工」になったというわけだ。

初めての竹細工。作った当日にケイタイで撮った。

六つ目編み(かご目編み)という一番基本的な編み方で、自分が作った竹ひごを使って(足りなかった分は先生の作ってくれたものも加えて)、小さい手籠を作った。2時間くらいかかっただろうか。未熟な点が多々あるにせよ、半分くらいは先生の手がかかっているにせよ、竹ひごが初めて形になったことが、大変うれしかった。これから一生やっていくであろう竹細工の、処女作である。興奮を覚えた。

時は飛んで5月30日には、山に入り根曲竹を切りに行った。切って葉を落とした根曲竹しかそれまで見たことがなく、この日初めて生えているのを見た。葉は少ないが大きく、学樹的にササに分類されるのも合点がいった。

今回は生えて1年のものだけを切ってきた。つまり去年タケノコだったものである。前の記事でも書いたように、生えて3か月~1年の根曲竹は繊維に粘りがあり、細かく巻いても割れることがない。そのため縁巻きなどに適している。

現在の車内の様子。中央が1年ものの根曲竹で、右側の細いのが割り終わった竹。

ホコリだらけになりながら先生と2人で一抱えほどの竹を採ってきて、そのうち一掴みを頂いてきた。置き場所がないのでそのまま車に入れてあるが、乾燥すると割れなくなってしまうので、本当は数日中に割ってしまわないといけない。仕事の昼休みに、少しずつ割っているが、まだ半分も割れていない。まだまだ竹割りが下手である。

今日9日もまた先生のお宅にお邪魔して、2つ目の籠を完成させた。その写真はまたの機会に。

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