ICU祭作品展 子字十四体・篆書七言対聯

10月25日(土)と26日(日)に、ICUの学園祭、ICU祭が行われた。書道部は4年目の作品展を無事開くことができた。作品の量、質ともに昨年よりも格段に上がった。表装も例年通りすべて部員の手作業だったために貧相だったとはいえ、去年に比べれば随分見栄えが良いと思う。

書道部のFacebookページに、作品展の写真が少し載っているのでそちらもご覧頂けたらと思う。(ちょっと宣伝ですが、Facebookでは部の最新情報が見られるので、もし気に入っていただけたら、ページの「いいね!」もよろしくお願いします。)

今年の私の出品は、おそらく今までで一番少なく2点だ。去年は臨書(中国の古典作品を模して書くこと)が3点と刻字が1点の合わせて4点だった。今年は、両方創作で、しかも篆書だった。ここ1年くらいは篆書ばかりやっている。もう1つくらい出したかったが、時間がなく書き上げられなかった。

一つは、こどもの日に書いた「子字十四体」である。字の配置に工夫したところが1点あるが、分かっていただけるだろうか。

子字十四体
約72×35cm

もう1つは、明代の詩人呉寛の次の七言律詩から取った(繁体字で失礼)。季節としては秋の詩である。

何處疏砧隔短牆、
東鄰有婦搗衣裳。
風林落葉秋聲動、
露草鳴蛩夜氣涼。
久別官寮忘館閣、
每從兒子話家鄉。
強扶筇竹歸深院、
半壁殘燈獨上床。

2つで1組の掛軸の形式を、対聯(ついれん。対幅・双幅とも)という。

篆書七言対聯
約135×17.5cm×2

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