2013年5月21日火曜日

「ラファエロ」と植物公園と「あ」と「未来を変える」

一気に。

13日の月曜日は国立西洋美術館に「ラファエロ」を見てきた。この日は大学生無料招待だったのだ!


ラファエロは高校の世界史で習った程度、いやそれさえも忘れているので、半分も楽しめなかったに違いない。だが、かのラファエロが日本に来るのだから、見なきゃ損に決まっている。もっと知識があればもっと楽しめただろうが、500年という時間を全く感じさせず、そして皮膚、衣服、毛皮の陰影、質感の生々しいのには目を見張った。素人目にも、ラファエロの筆使いの妙に感動せずにはいられなかった。

会場はやや混み気味。周りが学生ばかりなのがどうしても落ち着かず、早めに出てしまったのが少し悔やまれた。


17日の金曜日は、友達と大学の近くの神代植物公園に行ってきた。バラが見頃で、主にご年配の方で平日とは思えないほどの混みようだった。広すぎて回りきれなかった。

ずーーっとバラ!

さてさて霧雨の降る20日(月)には、なにかと話題の「デザインあ展」に行ってきた。天気も平日もなんのその、というほどの人の入りようで、よいよいよいよい、今日月曜だよ?雨降ってるよね?と驚かずにはいられなかった。しとしと静かな人影の少ない外と(ぎろっぽんのミッドタウンである)、がやがや賑やかな館内とのコントラストは可笑しかった。

だが、恐ろしきかな、前日の日曜は1時間半待ちだったらしい(名も無き人のInstagram)。それを思えば楽々と0秒待ちでは入れた私は幸せだったと言わなければならない。私はテレビ放映を見たことがないので、何がそこまで惹きつけるのかわからない。もちろん楽しかったけど。

緊張の六本木。1人で来るのは初めてなのでした。

深い深い地下鉄に乗って、決して良心的ではない入場料を払って、帰りは帰宅ラッシュに巻き込まれたのに見合うくらいの満足は、得た。ところで正直なところ、楽しみの半分くらいは会場の建築だった。安藤忠雄の設計という。


そのついでに、「未来を変えるデザイン展」も見てきた。これもミッドタウンでやっていたのだ。(会場が私には高級すぎてどぎまぎして、場所がなかなか分からなかったが、)小規模で無料だった。

2013年5月19日日曜日

『ビジュアル・コンプレキシティ』と『フランス語史を学ぶ人のために』

2冊まとめて。

マニュエル・リマ(2012)『ビジュアル・コンプレキシティ』BNN
Manuel Lima. (2011). Visual Complexity. Princeton Architectural Press.

ビジュアル・コンプレキシティ ―情報パターンのマッピング [単行本] / 久保田 晃弘 (監修); 奥 いずみ (翻訳); ビー・エヌ・エヌ新社 (刊)

情報の可視化には多少興味がある。ビジュアルが面白くて読んでみたが、本書の可視化作品はたいてい煩雑すぎて、可視化の効用がまったく引き出されていないことに気付いた。ただキレイっぽいだけだ。しかも邦訳があまりこなれておらず、おまけに段落の字下げが、日本語で慣習的な1文字ではなくて4文字くらいもあったり、括弧内の文字が一回り小さかったりと、なかなか革新的な体裁であった。

ピーター・リカード(1995)『フランス語史を学ぶ人のために』世界思想社
Peter Rickard. (1989). A History of the French Language. Unwin Hyman.

A History of the French Language [ペーパーバック] / Peter Rickard (著); Routledge (刊)

今日読了。言語の歴史、今度はフランス語史だ。フランス語は全く知らないのだが、その歴史には少し興味があった。というのも、なんで綴りの語末の子音を発音しないのという疑問と、なんでrの発音があんな変なのだという疑問が、かねがねあった。歴史が答えを教えてくれるはずだ。

はじめて読むフランス語史に、情報量の多いのを選んでしまって少し後悔。読むのに相当時間がかかってしまった。(借りたのは3週間近く前。)いい本なのだが、こちらも邦訳がいまいち巧くなくて残念。

2013年5月11日土曜日

柳宗悦づくし

柳宗悦? 民芸運動とかいうやつだっけ? 高3のときセンター倫理のために暗記したわ。「柳宗悦・・・民芸」。

今、その柳宗悦(むねよし。通称そうえつ)に傾倒している。3週間前に図書館で『手仕事の日本』をふと見つけてからというもの、柳色に染まっている。今なら、最近の人生のターニングポイントはいつかと聞かれたら、今だ、と答えてもいいかもしれない。突然だが、とにかく柳宗悦一色なのだ。

柳宗悦(2009改版)『手仕事の日本』岩波文庫
手仕事の日本 (岩波文庫) [文庫] / 柳 宗悦 (著); 岩波書店 (刊)

時運もよかった。本書を読み始めた折のこと、GWに地元長野に帰るので、その機会に(授業の関係の)美術館見学に行けるなと思って松本市美術館をチェックした。そしたらなんと、まさか、「柳宗悦展」開催中だって!? わわわ。運がいいというか、世界は自分を中心に回っているに違いないと思った瞬間であった。さらに、だんだん分かってきたのだが、柳宗悦は松本民芸家具を通して松本に相当縁が深いらしい。松本市は民藝運動の一つの拠点として通っているそうだ。何たるめぐり合わせ!

というわけで、上の本を読み終え満を持して、5月5日(日)に松本市美術館と松本民芸館、そして今日11日には東京駒場の日本民藝館と、合わせて3館に行ってきた。欲張った。

まず松本市美術館、「柳宗悦展 ―暮らしへの眼差し―」だが、百聞は一見に如かず。本で読んだものを、自分の目で確かめる機会である。学ぶところ多い。そんでもってミュージアムショップの品揃えがそれはそれは良くて、購買意欲をこれでもかとくすぐるものだから困る。ショップだけでもまた行きたいのだが、残念ながら会期中にまた帰郷する時間はない。

美術館に行った足で、次はその近くの松本民芸館に「柳宗悦が育んだ 松本の民芸 ~クラフトの原点~」だ。美術館でチケットをもらって初めて分かったのだが、そこでも、柳宗悦にちなんだ展示をしていた。(実は市内の4館で民芸をテーマに共同開催していたらしい。)ラッキー!

松本民芸館入口

ここは建物だけでも一見の価値がある。美術館は何度も行ったことがあるので写真は撮っていないが、ここは初めてだったので撮った。立派な門と、雑木林の庭に囲まれた蔵造りの建物だ。私は地元にあまり詳しくないので、こんなところがあったのかと、感動した。ちなみにここ、アクセスはあまりよくない。

工芸の息づく町。GWの日曜日、松本がより好きになった。

時は流れて今日11日、駒場の日本民藝館にも行ってきた。1936年に開館した、民藝運動の本拠だ。総本山なのだ。

雨が降っていたが、行くと決めていたから行く。男に二言はない。

(懐かしき)駒場東大前駅から徒歩数分。着きました着きました。
大谷石の塀が印象的だねー。

向かいの旧柳宗悦邸(の前の門)

ここ、展示物もいいのだが、建物とか内装とか展示のケースとかも、とても雰囲気がある! ショップでは、現代の作家の工芸品も売っていた。日本民藝館、柳宗悦ら民芸運動の担い手の精神が感じられる、無二の空間だ。また将来何回も来るだろうな、そう思わせた。

2013年5月10日金曜日

刻字 木皿に甲骨文「食」

「食」字の甲骨文を4つ。食べることはとても大事なことなので、大昔から漢字がある。実に殷の時代からある非常に古い字なのだ。この作品は、先日見た(おそらく)青銅の器「史頌き」に着想を得た。

無印良品で買った、なんてことはない木皿に、

墨書したものを敷き写し、貼る。

あっという間に彫り終わる。
硬いと思ったらやけに柔らかくて、むしろ扱いづらかったのである。

色を塗らないのも格好よかったのだが、

今回は塗った。

アカシア アクリルガッシュ ⌀20cm