冬至を迎える

12月初め、近所で、目を見はるようなきれいなイチョウの絨毯を見つけた。思わずカメラを持ちだして撮りに行った。これはローカルに死蔵させておくまいとて、1枚。


3枚ほど持ち帰って、押し葉にしてある。

最近は夜がめっぽう寒くて、何もできない。本を読もうにも集中できない(PCに向かってばかり・・・)。しばれる寒さに耐えかねて、ここ1週間で2回ほど、こういうときは「石鼓文」でも書くのがよろしいという心理的ジャンプを引き起こした。


篆書は紙と墨の相性に特に敏感である。何種類かの紙を試したが、あまりうまくいかない。写真は反古紙に臨模したものだが、これはその相性がうんと良かった。孫過庭が「書譜」で論じているところの、「紙墨相発す」である。

またまた話は変わって、つい先日、22日には冬至を迎えた。冬至は1年で最も日が短いので、もうあとは日がのびていくのみである。そう思うと毎年うれしくて、冬至は1年のうちでも大好きな日のひとつだ。この喜びを書で表したいという感興に駆られ、書いた。
「冬至 綿邈冬夕永」 235x345mm

夕食前に発心し、深夜、日が変わる前に数十分で書き上げた。「書譜」のいうところの、「偶然書せんと欲す」である。

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