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本田孝一による「アラビア書道の宇宙」

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私は日本、中国の書道に留まらず、文字を美しく書くこと一般に興味があるので、西洋のカリグラフィーやアラビア書道も学んでみたいと思っている。 というわけで、先日、ICUの近所の東京外国語大学の図書館へ赴き、本田孝一氏によるアラビア書道作品集を借りてきた。英語とアラビア語ばかりの中、外大OPACの検索で唯一ヒットした日本語の本だ。そもそも日本でのアラビア書道関連書籍は非常に少ないに違いない。 本田氏 は日本のアラビア書道の第一人者であり、「アラビア書道」の名付け親でもある(本書3ページ)。 本田孝一(2006)『アラビア書道の宇宙―本田孝一作品集』白水社 さて、うむ…、美しい。文句なしに美しい。流れるような線、書道とは違う完璧な均整美、伝統、精神…。 私は東洋の書道を知っているから、なおさら思うところが出てくる。アラビア書道をもっとやってみたくなった。

第2回ICU書道部合宿が静岡で行われました

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昨日5日からICUでは新学期が始まったが、おとといまでの3日間、第2回のICU書道部合宿があった。基本的な日程と場所は去年と同じで、静岡県伊東の貸別荘で2泊3日だ。 去年と一番違った(と個人的に思う)のは、食事の質が大幅に上がったことと(書道と関係なし…)、ICU外(武蔵野美術大学)から参加してくれた人がいたことだ。(彼女は書道はしないが、この合宿で筆と紙で様々な抽象、具象画を描いて、部に新たな風を吹き込んだ。料理があれほど豪盛になったのも、 彼女のおかげと言っても過言ではない。) この書道部合宿は、飲めや遊べやのいわゆる大学生の有名無実合宿ではない。少し大げさに言うと、寝て食べる以外はひたすら書くガチな部類の合宿だ。もちろん、飲む人は飲むし、ビンゴ大会はしたし、がっつりうたた寝する人もいたが。 参加者は去年から2人減って7人(うち去年も参加したのは3人のみ)だったが、全員が書いた量は去年より多かった気がする。部屋に張り巡らされたひもに、大量の作品が吊るされていた。 書くのは基本的に11月初めのICU祭に展示する作品で、この合宿で集中的に書いてしまおうという魂胆だ。20畳のリビングは、ブルーシートが敷かれ、書道用具や紙やゴミが所狭しと散らかった別世界へと化す。早朝から翌未明まで、1日の大部分をその一室で過ごす上に、今年は食事が多かったから、太ったかもれない。 2日目の夜ごはんどきの写真。佳境だった。 ここにあまり細々とは書かないが、この合宿の濃密さが分かったくだされば幸いだ。夏休みの文字通り最後に、大いに楽しんだ。