刻字作品「へのへのもへじ」

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書道には、木などに筆文字を彫る、刻字という分野があります。高3のときに一度やって面白かったので、またやろうと思っていました。5月にFacebookで、修行のため作らせてくださいと知人に募ったところ、数名「作って欲しい」という方がいたので、目下制作中です。

以下の作品はその「修行作品」ではなく、昨年冬から書道部で活動し、今日帰ってしまう、アメリカからの留学生のためのプレゼントとして作ったものです。

ある日の書道部で、「へのへのもへじ」とか「つるニハののムし」(一般には「つるニハ○○ムし」と呼ばれているようで)とかが一瞬話題になったのをきっかけに、彼女のアメリカへのおみやげに「へのへのもへじ」を彫ろうと決めました。理由は2つ。へのへのもへじという日本の古いサブカルチャーを留学生の彼女に知って欲しかったのと、彼女の友達が日本語がわからなくても、これが顔だとは認識でき(るはずで)、言語と文化を超えて誰にでも楽しんでもらえると思ったからです。(一応「へのへのもへじ」の歴史も調べてみました。インターネットにはまったくありませんでしたが、絵本作家の加古里子さんの著書「伝承遊び考〈1〉絵かき遊び考」に膨大な資料と歴史的考察がありました。)

6月中旬、まず、書きます。大きく仮名を書くのには慣れていないし、へのへのもへじとしてバランスを取るのも難しかったです。こんなにたくさん書きました。これほどへのへのもへじに向きあった人はかつてどれだけいたでしょうか。


ネットで調べたら、女性(へめへめしこし)や久米宏もいました。


そして、これぞという作品をでんぷん糊で板(18*17cm)に貼ります。

7月中旬、彫ります。指は痛くなるし、うまく彫れないし、一番しんどい。


なんとか彫れたら、紙を洗い流します。彫った面をヤスリで整えます。ちまちまちまちま、面倒くさい作業。 


黒と赤のアクリルガッシュと、金のポスターカラーを塗ります。右下の印は私のイニシャル、「こ」です。そしてニスを2回塗って、裏面に落款を入れ、完成! 


以上、ざっとこんな流れです。本当は、絵具や筆を買いに行くなど、こんなスムーズじゃなかったんですけど。

ともあれ、昨日(7月23日)の彼女のキックアウトで、プレゼントしました。とても喜んでもらえて、何よりでした!

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