国際基督教大学(ICU)「華道部・書道部合同作品展」が終了

先週4月25日から28日までの4日間、ICUの本館2階ラウンジにて「華道部・書道部合同作品展 春の息吹」を行いました。書道部は去年のICU祭以来2回目の作品展でした。

小規模ながら、華道部の生け花と私たち書道部の作品が、とてもよく調和していました。2階ラウンジは誰もが通るところなので、多くの方に楽しんでいただけたことでしょう。

私は3点+α書きました。私のだけで申し訳ないんですけど、以下に紹介します。現時点での、私の成果です。まだまだ勉強が必要です。

」 キャンバス  53×45.5 cm

紀元前8、9世紀に作られた「虢季子白盤(かくきしはくばん)」から。金属器に彫られたことから、篆書(てんしょ)のうちでも金文という書体です。この作品は額に入れてもなければ、(掛け)軸にもしていません。35cm四方くらいの作品を、キャンバスに貼り付けています。シンプルで普通の書作品とは全く違った雰囲気になる上、安くて簡単なため、一石二鳥。キャンバス作品は部長が始めて以来、我が部で流行の予感。

凝暄」 約42×145cm 

暄(けん)を凝らす。唐の太宗、李世民の詩より。春の暖かさを集める、つまり春の盛りの暖かさを言うそうです。秦の始皇帝が小篆を制定した以後の、一般的な篆書で書きました。これは簡単な手作りながら、正統な軸装です。

五言絶句 キャンバス 80.3×65.2cm

私が作った漢詩です。新入生へ向けた趣深いメッセージです。ちゃっかり韻も踏んでいるんですよ(「人」と「員」)。ICU生は何人気づいたかな。本作品は唐代の正統な楷書で。これまた、布の貼られていないタイプの、F25号の大きいキャンバスに貼りました。

コラボレーション

合同作品展であるからには、なにかコラボレーションがなければ。先輩方は生け花の背景として何メートルもある大作を書いたり、水に作品を浮かべたりしました。私は花器の下に敷けるようにと、青墨(つまりは淡墨)で模様を書きました。全部で4枚書いたんですけど、長くなるので一番気に入ったものを載せした。

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