タイの少数民族の村で教会の床を作るワークキャンプ(13日)

10日 出発とパヤップのお出迎え
13日 ワーク
19日 機内泊)

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ワーク開始!

6:15、ルームメイトのアラームで起き、顔と髪だけ洗う。ホストファザーがインスタントコーヒーを持ってきて下さったので、一緒に飲んだ。7時半より教会で朝の礼拝。8時ころより朝食。9時ころより教会でミーティングがあり、ワークに向けての諸連絡があった。(このあたりから記述が大雑把になってくるが、これはこれ以前のジャーナルを書きすぎて書くのが追いつかなくなったので、以降所々はしょって書いたため。)

9時半ころより、とうとうタイワークキャンプの「ワーク」が始まる。教会は基礎、壁、屋根は立派なのが完全にできていて、あとは床と窓と内装だけだった。私たちがワークキャンプでするのは、床にコンクリートを流すことだ。

まずは奥の段の床を作るべく、バケツリレーで一杯ずつコンクリートを送る。ワークは、トラックでセメントと砂と砂利が村に運ばれてくる以外、すべて手作業だ。


午後2時半撮影


20分ほどだったかで、23のコンクリートの山を捌き、奥の段の半分弱ができた。とここで10時より、ワークを始めて間もないが、私たちは昼ごはん準備の担当だ。教会を抜け、食堂で大量のハーブ(種類はわからなかった。)の葉を茎からとったりした。

12時より昼ごはん。

午後は、休憩をこまめにとりながらコンクリート作り&運びに精を出す(差し入れで好物のパイナップルがたくさん出た。タイではとてもポピュラーだ)。列を作っての、コンクリート、砂、砂利のバケツリレーやコンクリートを混ぜるがほとんどなため、力仕事だし、埃や泥にまみれる。


カレンの伝統的なスタイル

3時半ころ(?)、今日の労働は終了。床全体の1/3くらいができた。

スケジュールでは、休憩のあと6時より夕食だが、今日13日と14日は、ホストファミリーと一緒に夕食をとるようだ。食材はPYUのスタッフ側で用意してくれて、卵10個、魚の缶詰、ニンニク、キャベツ、トマト、レモン(? 見た目はカボスだった)、玉ねぎ、水菜みたいな見た目の香草、蒜に似た野菜、ナンプラー、油などが配られた。

(たしか)5時前から、私たちルームメイト5人は調理場を借りて、料理開始。調理場はもちろんカレンの伝統的な様式だ。高床式で(床下にはチャボがコッココッコ歩き回っている)、床は見たところ竹を開いて敷いてあった。そして、部屋には囲炉裏があり、そこで中華鍋やらを使って料理をした。日本の伝統的な家屋と共通するところもあり、とてもとても勉強になった。まな板が板ではなく、丸太だったのも面白かった。

PYU生のヌックとクワンは要領が分かっていたようなので、私たちICU2人は、エリックの英語を通して、少しずつ手伝った。ニンニクの皮を向いたり、すりこぎで潰したり、野菜を切ったり、卵をといたりした。

お気付きだと思うが、このキャンプではタイ語、英語、日本語の3か国語が飛び交っている。特に私たちの部屋はすごかった。日本語+英語の私たちICU生、英語ネイティブ+タイ語ぺらぺらのエリック、そしてタイ語ネイティブ+英語+多少の日本語ができるクワンという、多分8つの家の中でいちばん多言語コミュニケーションな空間だった! 言語好きな私にはなんとも面白い空間だった。

さて、そうこうしてできあがったのが、野菜炒め的なもの、野菜の入ったスクランブルエッグのようなもの。あと魚の缶詰は調理せず野菜をまぶすのみ。食欲をそそる。

カレンでは、先に客人に食事を食べさせるのが礼儀なのか、家族は加わらなかった。ルームメイト5人だけで、家の1階で頂いた。このとき傍らでテレビを見ていたホストファザーに話を聞いたが、この家は4人家族で、13歳の娘さんと15歳の息子さんがいるそうだ。

7時前に、この村で初めて「シャワー」を浴びた。苦行かと思った。


夜のレクはそりゃもう楽しかった

7時半から、現役教会でレクリエーション&夜礼拝だ。今晩の進行はPYU。村人もたくさん来てくれて、教会は満杯になった。

歌を歌ったり、いろいろなゲームをしたりした。全部は覚えていないが、教会にいた人全員参加の伝言ゲームは特に面白かった。日本語、タイ語(それからカレン語?)をそれぞれ母語とする人がいたから(英語ネイティブのスタッフ2人は進行係で参加せず)、囁かれた音をどう解釈して、どう伝えるのか、興味深いところだ。難しいゲームになりそうだ。面白かったから、ちょっと詳しく書こう。

3チームに分かれて勝負をした。偶然私は1回戦の先頭だった。最初のお題は「Good evening」。そして私が伝えるべき人は、早速難関、カレンの10歳くらいの女の子だった。1チーム20人くらいの長い長い伝言だったので、最初の言葉はどうにでも変わってしまいそうだった。実際、私のチームは(忘れてしまったが)あさっての方向な言葉が伝わってしまい、点はもらえなかった。だが1チームだけ、ちゃんと最後に「Good evening」が伝わっていた。

2回戦、先頭の5人は後ろに回る。私の前のカレンの女の子が、「トーモダチ」と言ったように聞こえた。私は次のICUの人に「ともだち」と伝えた。私のチームのアンカーが受け取った言葉は「ともだち」。他の2チームも、なんと同じ言葉が届いたようだ。正解は、お見事「ともだち」。タイ語ネイティブの耳と口を通して、日本語が届いた瞬間だ。全チーム1点獲得。

もう1回か2回やったが、最後のはめちゃくちゃ難しかった。カレンの女の子の発する音声が意味不明で、3回か4回聞き直した。覚えていないが「**ファー**」やら、「**フォー**」だった気がする(「*」は忘れたところ)。とりあえず聞いたまま次の子に伝えた。もう知らん、あとは野となれ山となれだ。私のチームのアンカーに届いたのは(私の聞いたのとは全く違ったが)、やはり意味を成さない言葉だった。記憶が正しければ、1チームは一応何かしらの意味ある語を受け取ったようだ。

気になる正解だが、「花、Flower、**、ポー」という長いものだった。日、英、タイ、カレンの4か国語で「花」だ(タイ語のは忘れてしまった)。どうやら私のところでは、FlowerFは残っていたようだ。残念ながら、全チーム大外れだった。

レクから続いた礼拝の時間では、エリックがお話をしたのだが、エリックが英語で少ししゃべったあと、ICUの北中先生が日本語にし、PYUの先生がタイ語にし、PYU生でカレン出身のドイがカレン語に訳し、というプロセスを経たため、長さが4倍になった。いろいろとアクション付きで、これもとてもとても楽しかったのだが。

本当にあっという間に時間は過ぎ、9時を過ぎた。今日のスケジュールは終わりだ。

10時半ころだったろうか、Good night

ホストファミリーの家などにて書いたものに修正

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