ICUのミッドナイトウォークで40km歩いた!

ICUのランニングサークル、Runnersが主催するMidnight Walkという行事に、9月30日(金)から10月1日(土)にかけて参加しました。Midnight Walkとは、文字通り長距離を夜通し歩く行事で、今年は東京スカイツリーから東京タワーを通ってICUに戻る、約40kmのコースでした! Midnight Walkは、5月に雨天のため延期されていました。コースの魅力もさることながら、私はこういう記念に残るようなイベントが好きなので、参加はずっと決めていました。

ちなみに、私はおととしの夏に友人らと似たような行事をしています。地元から木崎湖という湖の近くの温泉に入るべく、11時間半かけて約46kmを歩きました。そのときは炎天下を歩くこともあり、しかも休憩も十分にとらなかったので、体力の限界が見えるほど疲れましたが、Midnight Walkは計画的に運営されているので安全だと思います。

さて、9月30日、セクションの友達3人と夜9時に押上駅を降り、東京スカイツリーのすぐ近く、京成橋に集合です。既に大勢の人が集まっていました。その後知ったことですが、今年は、最終的な参加者が例年を遥かに凌ぐ100人ほどだったそうです。



9:30ごろ、出発です!!

最初の何分かは、スカイツリーを見上げながらのウォーキングでした。私はスカイツリーをこれほど近くで見たことが無かったので、目に焼き付けるように何度も見ていました。最初のころは、セクションメイトと4人で他愛のない話をしながら歩いていました。昼間は人がたくさんの道路にも、夜にはほとんど人影がありませんでした。

10:10ころ、雷門に到着です。仲見世通りはシャッター通りになっていました。修学旅行と見まがうほどに、みんな写真を撮っていてちょっと面白かった…。

花やしきを抜け、浅草通りを歩き、11時ころ、上野公園にて1回目の休憩です。疲れは感じていましたが、まだ全然大丈夫でした。急いで家を出たので、ろくにお菓子や飲み物を持ってきていなかったので、近くのコンビニで買いました。ここ上野公園で、遅れて参加する人たちが合流。セクションメイトもいました。

そこからは、だいたい山手線に沿って南下しました。9月が終わる数分前には、セクメの一人はアキバのAKB48劇場の1階でたこ焼きを買っていました。私は都心の地理にあまり詳しくありませんが、配られた地図によれば、日本橋、銀座、新橋を抜けていました。人はほとんどいず、車はタクシーが大半で、都心の昼夜間人口比率の大きさを物語っています。静かな夜の東京を見るのも面白いです。

たこ焼きを買っていたせいもあって、私たちは先頭集団から最後尾集団へと回りました。Runnersの係の人に何度も急かされましたが、既にけっこう疲れていたので辛かったよ。

日付は変わりました。10月1日の午前1時すぎ、東京タワーの見える芝公園で2回目の休憩。近くのコンビニには店内を半周回るくらいのレジ待ちの行列ができました。まだ半分も歩いていませんが、足はそろそろきつくなってきました。



そこから私たち大所帯は東京タワー前を通り、深夜も騒がしい六本木の繁華街を抜けるころには、会話はかなり少なくなってきました。渋谷駅に到着し、3時過ぎ、近くの神宮通公園という小さな公園で3回目の休憩。足が痛くて、マッサージをしました。たこ焼きを買った彼は、本格的に眠っていました。中間地点の新宿駅(距離的には中間じゃないけど)にも着いていないのに、気力は萎え始めていました。

その後も、流れに任せてひたすら夜の静かな東京を歩いていると、4時半ころ、新宿駅南口が姿を現しました。ちなみに、私はそのとき南口に来るのは初めてだと抜かしていましたけど、後で考えたら何度も来ている場所でした。いつもと違う方向から来たのと、夜のために辺りの見た目が随分違って見えたための勘違いでした。

新宿駅は大きなチェックポイントで、距離的には半分+α、しかもここから個人行動になります(コースはもちろん教えられます)。これ以上歩けないなら電車で帰ることもOKです。驚くことに、多くのRunnersのメンバーや、体力に自信のある人たちは、なんとICUまでの残り17kmを走っていくそうです。なので一緒に歩いていく友人も減り、私も入れて3人のセクメで、ICUまで歩くことにしました。ICUまでの道はかなり単純で、最初の10kmくらいは甲州街道をひたすら行き、あとは3回ほど曲がれば着きます。

私はつま先やかかとが痛くて、歩くのがきつかったのに、他の2人はかなり早足で歩いていて、ついていくのが大変でした。新宿駅からは、みんな基本的にしゃべらなくなりました。先の見えない道をただひたすら歩いていくのは、体験してみなければわからないつらさがあります。あまりの疲労に、足が地面の凹凸に対応しなくなってきました。つまり地面の盛り上がりに気付かず、そこに靴を何回もズザッと擦っていました。甲州街道から吉祥寺通りに曲がる「給田」という信号はまだかまだかと、何度となく期待と落胆を繰り返しているうち、一緒に歩いていた女の子が大幅に遅れ始めたので、待ってあげたりしながら、ゆっくり、着実に進んでいきました。もうすっかり夜は明けていました。



新宿を出てから2時間強、やっとの思いで甲州街道から吉祥寺通りへ北西へと進路を変え、疲労と闘いながら黙々と歩きました。私には、この道が一番きつかった気がします。甲州街道と違って民家が並ぶ単調な眺め、狭い歩道、そして次の曲がり角が全く見えないことが、足の痛みをいや増しました。

8時前、吉祥寺通りから、東八道路に出ました。ここからやっと、私も知っている道です! この随分前からセクメの女の子が見えなくなるほど後ろにいたので、待ってあげて少し休憩したのち、3人で一緒に残りの数kmを歩き始めました。

ここからは誰も遅れず、3人で一緒にゴールしようということになりました。ここまで来ると、疲労はひどく、足はとても痛くなっていました。足の裏を地面につけていたくないといった感じになります。しかしゴールまであと少しということで、会話も増えました。

そして……ICUの敷地に足を踏み入れました!! ゴールはICUのスポーツクラブハウス(SCH)なので、最後の最後の500m、ICUの「滑走路」(マクリーン通り)は、走りました! 午前9時過ぎ、ゴールです!!

SCHでは、走って先についていた友人が爆睡していたりしました。朝食の豚汁が用意されていたので、2杯食べて、床で一眠りして、もう1杯食べてから、帰りました。SCHを出て少なくとも数十分は、筋肉が言うことを聞かなくてゆっくりとしか歩けないくらいでした。

■DATA
歩行距離:約40km
スタートからゴールまで:約11.5時間
歩数(Midnight Walk以外の歩数も含まれていますが):9/30は14620歩。10/1は48097歩

後日談……徹夜だったので、家に帰って寝たかったのですが、なんとこの日はICUの学生の親のためのオープンキャンパスで、両親が来たので、一緒に昼食を食べたり、それに3時半から書道部にもちゃっかり顔を出したりしたので、体に無理をさせまくった一日でした。

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