小学生までの読書は人生を形づくる

今回紹介する本は、今日読んだ本というわけではありません。

それと、昨日紹介した本と内容が似ていますが、意図的ではなく、今朝この本が届いたからという、それだけの理由です。まあ、そんな本を何故いまここで? とお思いでしょうが、おすすめするわけがあります。

その本は、目からウロコの脳科学―心と脳はここまで分かった! [単行本] / 富永 裕久 (著); 茂木 健一郎 (監修); PHPエディターズグループ (刊)



これを読んだのは3年以上前で、私が中3のとき。ちょうどゲームやテレビで脳科学という言葉が飛び交っていた、いわば脳ブームの最中でした。私もブームに触発されてか、記憶力とか人間の能力の不思議とかに興味があったので、図書館で何気なく借りたのですが、何せこの本は素晴らしかった。

これほど私の知的好奇心を満たす書物はありませんでした。そういう観点から見れば、この本は優に5本の指に入るでしょう。

もっとも、私の趣味はかなり偏っているので、他の方にとっては一般的な本である可能性が高いですが、とにかく、この本がその後の私に与えた影響は絶大でした。ことあるごとに、この本で読んだことが生かされている気がするのです。ちなみに、「その後の自分に多大な影響を与えた本」は、中学のときに読んだ本の中には3冊あって、一つはエンツェンスベルガーの「数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜」。もう一つはアラン ピーズとバーバラ ピーズの「話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く」。そして3つ目が本書です。というか、この3冊しか強く印象に残っていないのです。今気づきましたが、分野が偏っていますね。数学と脳科学だけではないですか!

本書を読むことによって、脳のハードとソフトの基本構造が一通り学べるだけでなく、意識の起源や脳の障害や、昨日の記事でも申し上げた、言語と脳などに関する最新の成果を、話題ごとに知ることが出来ます。網羅的にどんどん述べていくので飽きは来ないし、好奇心がくすぐられます。

今改めて読んでみると、1トピックに割かれたページ数が少なくて物足りなくは感じますが、網羅性との兼ね合いからすると仕方がないことでしょう。

文章は分かりやすいです。中3にも分かるくらいですから。

そういうことで、脳科学に興味があって、その本を読んでみたいのなら、私はこの本を薦めます。日進月歩の脳科学にあって、2006年という発刊年は少し古いかもしれませんが、基本的なことならこの本で充分なのではないのでしょうか。

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話は変わって、今日友人数人と、「2次試験お疲れさん会」をしました。

全く不慣れなゲームセンターにも行って、遊びまくったら、運動不足も手伝って、右手が動きにくくなりました。箸を口に持っていきにくい…!

筋肉痛必死。

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