今日は17歳最後の日ですおめでとう

最近、学校から帰ると毎日のようになぜか激しい睡魔に襲われ、「休憩」のつもりでベッドに横になるともうダメです。バタンキュー(古い言葉…)です。

だからそのぶん早く起きるのですが、これはもう悪循環です。

私の学習効率が著しく落ちています。助けて!

そんな不規則を生活習慣をリセットせんがために迎えたこの週末ですが、今日は書道部でも滅多にない校外研修がありました。

その内容も珍しい漆塗りであります。

自分で揮毫した器に自分で漆を塗るのです。

長野県も中部のあたり木曽では古くから漆工が盛んで、そこの漆器は木曽漆器として名高いのですが、今日はその木曽での漆工を、縁あって体験させていただくことが出来たのです。

漆器は繊細な工芸品ですから、自分に漆塗りが出来るのかと思いましたが、初心者でもやりやすい方法で教えて下さるようで、それほど難しくないようです。しかもこの地域では、伝統的に小学校3年生になるとみんな漆塗りを体験するらしく、高校生の私は一安心です。

今回揮毫して漆を塗るのは、直径20cmくらいのお皿です。私は万葉集の歌を万葉仮名で揮毫しました。

漆は5回塗る必要があるらしいのですが、今日はそのうち1回目を塗りました。

塗りは思ったより難しくはなかったですが、それでも墨書したところがある分、気を使わなければなりません。私は墨書した部分を強めにこすってしまい、黒く少しザッっとやっちゃいました。今日の唯一の反省点です。やってしまったものはもう直せませんからね。

ともかくも漆塗りを体験できることは、自分にとって非常に意義が大きいことで、ただ貴重という以上の何か深いものが、体の中に水のように染み込んでいくようです。連綿と続く伝統に裏打ちされた理論と技術、そして美しさを垣間見、自分が少し成長したような感じがします。

ここで culture=「文化」の語源が cultivate=「耕す」であることを思い出せば、なるほど文化とは人間の社会を耕し、より豊かな境地へとみちびく鍬であるのと同時に、人間の心を深く掘り下げ肥やす、鋤であることが強く実感されるのでした…。

今日塗ったお皿はあと数回(多分4回)塗ったあと完成します。完成したら写真を撮って載せるかもしれません。(つらつらと生意気なことを書く2010年5月15日(土)22時44分42秒

コメント

このブログの人気の投稿

「書道八段」は大した称号じゃない

「55個の母音を持つ言語」というギネス記録は間違いである

「お腹と背中がくっつくぞ」の勘違い