あをによし奈良の小説
最近の寒さで長持ちした桜も、いい加減散り始め、春が去ろうとしています。4月も終わりになろうとしていますが、学校から課される大量の勉強をどうこなすか、いまだ時間繰りを模索しています。(/・_・\) 3、4日前、家の者が万城目(まきめ)学の小説「鹿男あをによし」を買ってきました。ドラマ化もされたあの作品。 鹿男あをによし (幻冬舎文庫) 作者: 万城目 学 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2010/04 メディア: 文庫 テレビドラマは全く見ていませんし、これがかの万城目学の作品だということも知りませんでした。 しかしなんとなく手にとって読んでみたら…あっという間にはまってしまいました! 時間がないのであまりレビューを書けませんが、古都奈良で繰り広げられる前代未聞のミステリアスな世界にどっぷりと浸かりきりながら、あっという間に読破いたしまいた。このとうとうと流れ込んでくる面白さに、小説を読むことの快感をかつてないほど覚え、私も「マキメワールド」にのめり込むようでした。 ところで太古の昔の「宝」をめぐるこの不可思議なストーリーを読んでいて、私は強い既視感を覚えずにいられませんでした。 それは、「ダ・ヴィンチ・コード」です。この2作品を並べるのは違和感はありますが、確かに「鹿男」の流れるようなストーリーとミステリー性は(スケールの違いこそあれ、)このダン・ブラウンの推理小説に共通するところがあるのです。そのくらい面白い小説であって、読み終わるのがどんなに惜しく思われたか! 読み始める前は、実は万城目学という作家、そして「鹿男あをによし」という小説を少し侮っていました。しかし読み始めてその先入観は吹っ飛び、私はこの作家の力量に感嘆しっぱなしでした。