ガルガンチュアとパンタグリュエルの物語

ここ最近は本を読む時間がなかったけれども、厚めの本を借りました。

ガルガンチュア―ガルガンチュアとパンタグリュエル〈1〉 (ちくま文庫)
作者: フランソワ ラブレー
出版社/メーカー: 筑摩書房
発売日: 2005/01
メディア: 文庫





発行は16世紀のフランスで、実は高校世界史にも出てくる作品です。この作品は一冊で完結ではなくて、「第5之書」まである長編でが、私が借りてきたのは(もちろん)「第一之書」です。

図書館でパラパラ見てみたら、なんだかやけに面白そうだったので借りました。文庫で2cm以上あるので、本当はもっと時間があるときに読みたかったのですが、他に本がなかったので思い切って借りてみました。

やはり第一印象は間違っていませんでした。なんだろうこの異様な可笑しさ。

滑稽な文体、荒唐無稽な内容で、とっても面白くて、笑わずにはいられません。何回か吹き出してしまいました。これを読んだ方は、ニヤニヤを隠すのが大変かもしれません。( ̄ー ̄)

1500年代半ばといったら当時ヨーロッパは大航海時代。日本では鉄砲伝来くらいですかね。織田信長の時代です。この時期に、幼稚な言葉の連発する、お茶目で愉快な大衆文学が生まれていたなんて、驚きです。フランス古典作品がこんなにも面白かったなんて、夢にも思いませんでした。

しかし、この時期の文学作品には多いことだと思うのですが、作品の隠れた柱として、権威に対する風刺があるんです。巨人ガルガンチュアの波乱に富んだ人生を描くことを通して、作者ラブレーは権威(政治?、宗教?)に物申そうとしているわけです。

面白くて、全部読みたいという気持ちはあったのですが、なにせ厚いですし、しかも時間がなかったので、半分ちょっとくらい読んで今日返却してしまいました。貸し出し期限も過ぎていましたし…。

気軽に読める名作なので、ぜひ読んでみることをお勧めします。

いつかまた借りて、「第一之書」だけでも読破したいと思います。


・・・・・それで話は変わって、昨日昼、先日の元旦の書道ガールズ甲子園の裏秘話、という内容の番組がやってましてね。番組としてはいろいろな舞台裏がわかって面白かったです。

でも個人として言わせていただくと・・・

書道部は運動部ではありませんでヽ(`Д´)ノ

おしとやかな文化部です!!

コメント

  1. ガルガンチュアとパンタグリュエルで検索していたら、このブログに来てしまったことをご報告申し上げます。
    あと誕生日おめでとうごさいます。いや、知らない方ですが

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

「書道八段」は大した称号じゃない

「55個の母音を持つ言語」というギネス記録は間違いである

「お腹と背中がくっつくぞ」の勘違い