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センター試験前最後に言わせて下さい

何の自覚もなく大晦日になりました。 大掃除もせずにほこりが溜まった部屋に閉じこもりっぱなしで、おそらく太り、「倫理」の過去問を解き続けて嫌気がさして来た受験生の私。 何の精神の高揚もなく淡々と2011年を迎えつつあります。 2011は素数です。 先日我が家の廊下に火鉢が設置されました。自宅のどこかに何十年か眠っていた骨董品です。おかげで自宅の風流のレヴェルが一気に上がりました。 それにしてもセンターまであと2週間!! 目下倫理の学習に全学習時間の7割ほどを充て、世界史に2割5分、残り5分をその他に割り当てています。 倫理はとても狭く、とても深い。ですのでいくら勉強しても知らないことが出てきます。倫理の点数が全く伸びません。 そもそもこの時間割が良くないです。倫理をとっとと切り上げるべきでありましょう。 ではまた。 この次はセンター明けになるのでしょうか。

このままだと痩せていってしまう

今日、 新常用漢字表が内閣告示 されましたね。 私にとっては一大ニュースです。数年前に知って以来2010年なんて未来のことと思っていたら、気づいたら今日だとは、自分の無頓着も甚だしい。 時代によって使われる漢字は異なりますから、こうやって改訂していくことは必要ですし、するべきです。昭和56年以来、29年ぶりだそうで、さぞ言語環境は変わったと思います。 従来の常用漢字から脱落する5字は、速い時間の流れの中で徐々にその活躍の場を減らし、すっかりその影を薄くしてしまったベテラン。漢字を擬人化したり、漢字に感情を持つのも変な話ですが、これら5字にお疲れ様ということにします。 ところで、今日の改訂に伴い人名用漢字も見直されるわけですが、この字を名前に入れたら気持ち悪いような、この字をどうやって名前に使うんじゃいと言うような、首をかしげずにはいられない字が多くて、そこに解けない疑問があります。 こんな表だとまた変な名前をつける人がでてきてしまうと危惧しているのですが…。 ****** 以下個人的な話。 4日前から、両側の親知らずにあたる部分の歯肉があたって、痛くて痛くて困っていたのですが(両側同時に!!)、今日歯科でレントゲンを撮ったら、 なんと親知らずが斜めに生えている ! どうせ歯茎が腫れている程度のことだろうと思ったら、もう、第二臼歯に親知らずが激突しているのです。それで歯茎が盛り上がって痛かったのです。 最善の治療が抜くことですとさ。 本当に抜くのか分かりませんが、抜く可能性はかなりあります。今は受験でも大事な時期。抜くとすれば来春です。今の痛みが以後の支障(になるに違いないけど)にならないことを祈ります。 基本的に奥で噛むと痛いので、前のほうで噛むことになりますし、そもそも食べることが億劫になります。栄養不足になりそうです。

明治や江戸の言葉で会話したいーー坪内逍遥

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古典文学はすばらしいですか? ここで素晴らしいかと言うのは、文学としての表現技巧や心理、情景描写、構成のしかたのレベルが高度かということです。 古典文学は本当に、現代から見てすばらしいのでしょうか。 例えば、和歌の心理描写が雄大だとか、源氏物語の心理描写が複雑だ、構成がうまいだとか、はたまた、アリストファネスが何たらで素晴らしいとか…。 古典をすばらしいというとき、「その当時にしては」という前提が実は無意識にあると思います。なぜなら、古典文学の世界は現代の感覚からすれば文化が全然違いますし、表現も構成も現代に比べれば未熟だからです。 つまり、現代の人が古典を読むときは、必ず当時相応の表現や文化や知識のレベルを想定していて、それに自分を適応させて、そしてその時代相応の評価を下しているのです。 逆に言えば、その想定があるからこそ古典を有意義に読めるのですし、「すばらしい」と、現代から見ればいくらか「褒めすぎ」な評価もされるわけです。 しかし、坪内逍遥は違いました。 想定の範囲外でした。もちろん、いい意味で。 これほどまでに古典(ほんとは古典じゃなくて近代小説だけど。)が自分の予想を裏切ったのは、古今東西いくつか読んだ中でもありませんでした。この場合、坪内逍遥はすばらしい、と「褒めすぎ」ではなく妥当な評価として下せます。 当世書生気質 (岩波文庫) 作者: 坪内 逍遙 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2006/04 メディア: 文庫 坪内逍遙 (明治の文学) 作者: 坪内 逍遙 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2002/09 メディア: 単行本 「当世書生気質(かたぎ)」です。「昨今の書生さんらのありさま」といったところでしょうか。坪内逍遙といったら評論「小説真髄」が有名ですが、「当世書生気質」は小説です。 私は下の全集の方で読みました。 第一に、書生の発する言葉が面白い!! このセリフの面白さがこれを読もうと思ったきっかけでもあります。 例えば書生である宮賀と須川の会話。 宮「僕ぁね、僕はいつか話した、ブック(書物)を買いに、丸屋までいって、それから下谷の叔父のところへまわり、今帰るところだが、まだ門限は大丈夫かねぇ」 須「我輩のウヲツチ(時計)で

33人救出に感動して泣きそうになりにき

お久しぶりです。 最近本の記事しか書かなくなって、本を読まなければ記事も書かないというふうでしたので、こうして久闊(きゅうかつ)を叙する(無沙汰の挨拶をする)わけです。 閑話休題。 この間にとんでもないニュースがありました。 チリで鉱山に閉じ込められた33人全員が地下700mから救出されましたよね。 もう感動しました。それ以上では言い尽くせません。

回りくどさ、豊富な語彙、変わったルビ

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書と文字は面白い (新潮文庫) 作者: 石川 九楊 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1996/07 メディア: 文庫 書家、石川九楊の本。 タイトルが自分の方向性にドンピシャだったのでもう、すぐに借りました。借りたのはいいのですが…、 私がタイトルを拡大解釈してしまったのか、内容との齟齬を感じないではいられませんでした。というのも、タイトルに「文字」を入れる必要がないのでは? と思ったのです。 本書は石川氏が新聞や雑誌に載せたコラムを130集めており、見開きにコラム1つと図版1つという構成です。内容は書体、書史など書全般にわたるのですが、扱う文字はもっぱら漢字。タイトルに文字とあるから、他の文字について言語学的な考察も少しはあるのかなと思ったのですが、ありませんでした。まあ石川九楊が書家であることを後になって考えれば、至極当然のことですよね…。 一つ文字といっても、言語学的な意味とか、書道的な意味とか、デザイン的な意味がありますよね。私はそこを理解しておくべきでした。 ともかく、言語学的興味は果てましたが、書道的な興味で読みました。著者の書に関する考えが多方面から伝わってきました。 しかし新聞や雑誌で決められた字数の中で書かなければならないことを、もちろん承知の上で言うと、見開き1ページは短すぎかも。もっと知りたい、もっと勉強したいと思うところがいくつもありました。本のそもそもの構成由来を無視して自分の理想を言うと、テーマを10本か20本くらいにしてじっくりテーマと向き合いたかったです。例えば空海の飛白体の項、もっと読みたかった! 最後に。エッセイとしての性格もしばしば現れるこのコラム集は、清水義範の言うところの「徒然草化」を何回か起こしていました。詳しくは 『日本文学全集』(清水義範) を読んで下さい。

アリストファネスは色々と書いてる

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女の平和 作者: アリストパーネス 出版社/メーカー: 論創社 発売日: 2009/05 メディア: 単行本 ギリシア最大の喜劇作家アリストファネスの代表作「女の平和」です 上のイメージは単行本ですが、私は筑摩書房の「世界古典文学全集」で読みました。 ペロポネソス戦争を風刺する愉快なこの劇は、とっつきやすいと思って読んだのですが、この時代の歴史や文学に慣れていないから、ちょっと難しかったな。なんて書いたらいいのか、いい言葉が思いつかなくて申し訳ないです。 でも、当時のギリシア人は随分解放的だったのですね。 古代ギリシアとかローマの一連の文学や演劇を読んでみることも、一つの勉強かなと思いました。

日本文学全集を読みきった男

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異常なまでの猛暑に大いに苛まれており、目下の悩み種であります。この酷暑と湿度は集中力を削ぎます。 日本文学全集 作者: 清水 義範 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 1992/10 メディア: 単行本 さて、学校の(図書館ではなく)本棚に何気なく置いてあった『日本文学全集』なる本。興味をひかれて見てみれば、作者はなんと清水義範。なんだ短編小説かと予想を裏切られましたが、奇しくも清水義範に再び出合うとは。 清水義範は一回読んだことがありました。( その時は傑作選でした 。)だから短編小説だとすぐ分かったのです。 日本の古典(のパロディー)が彼のユーモアに富んだ文で読めるとなれば、勉強に忙しくても読まずにはいられません。けれども、清水義範は、自分でも言っていましたが、濫作で、正直言うとあたりはずれがあったりします。だから彼のファンであるわけではないのですが、それでも読みやすくて、不思議なくらいあっという間に読めてしまうのが魅力です。 本書は、『古事記』から『吾輩は猫である』に至る、日本の名立たる18の文学作品のパロディーだったり、関連したエッセイだったりをつづっています。本書には学校でも扱わない古典が多くあったので、その点が少し勉強になりました。短編を読んで、原典を読んでみたいという作品もありました。 内容が多岐にわたり得られるものが様々です。それが短編の魅力だと思います。

いくら防腐剤が入ってるからといって

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夏休みは今日で終わりです。 長野県の夏休みは短い。短い上に、前半は自由な時間があんまりなかったから、夏休みらしい生活をしたのは2週間ちょいです。やりたいことを出来やしません。 話は私の机の端に移ります。 そこにはこんなものが放置されていました。 高級墨液です。20cc、試供品。 母が長年とっておいたというのを中3のときに貰ったのですが、当時開けてみたらどろどろしたものが出てきて、こりゃまずいと思って即刻使うのをやめて以来…… 高3の今まで放置されていました 。(´゚A゚`) 夏休みの最後だし、今日片付けようとしたのですが、振ってみると中から半固形物のびちゃびちゃという音。やはりこのまま捨ててしまうのはいけないと思うので…… 出しました 。色を除けばブル-ベリージャムそのものでした。 乾燥させてから燃えるごみに出そうと思います。

やって後悔したならいいと思うよ

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このブログ内でも何度か言及しましたが、今年は書道パフォーマンス元年というべき年ですね。書道パフォーマンスの大会は(少なくとも)数年前からありますが、テレビ等でこんなに大きく取り上げられ、漫画が描かれ、映画が公開されたのは前代未聞のことです。 その流れは少なからずわが高校にも押しよせおります。 私の書道部は、4月に部活動勧誘のために小規模ながらもパフォーマンスを行うのが恒例となっております。1年生の前で書いて見せるのです。 紙の大きさとしては約90×180cm。それを板に貼り付け、立てかけて書くという、テレビ等で見るものとは比べものにならないほど小さいものです。 ここで1つ問題がありました。いくら小さいといっても、あくまで形式上はパフォーマンス。パフォーマンスをやる上で、無くてはならないものが1つあります。わが書道部は何も常日頃からパフォーマンスをやっているわけではないので、これを持っていません。 墨でしょうか。硯でしょうか。 いいえ。筆です。 特大の筆が必要です。これが無い理由は簡単。高価なのです。いくら破格のものであっても1万は下りません。いいものになるともう1桁上がります。去年までは工夫して間に合わせていました(例えば去年は普通の筆をガムテープで十数本束ねて使いました)し、そもそも大きな筆の仕様、値段など、知る由もありませんでした。 しかし昨今のブームで大筆というものを見てしまうと、欲しくなってしまいます。(´・ω・`) 格好良さではありません。それ以前に、筆が小さいと線が紙の大きさの割に合わなくて見栄えがしないし、遠くの人にも見えませんが、大きいとそれらが解消されるという、きわめて実質的な利点がありました。 しかし高い。4月のパフォーマンスの前には、買うかどうかかなり迷って、結局買いませんでした。 しかし私はどうにかこうにか工夫したいと思いました。 買わないならば… 作るしかない 。 もちろん山羊や馬の毛を使った本物の筆を作ることは、その調達からして不可能です。そこで有効な手立てといったらわらしかないと思いました。 筆が機能する最低条件として以下のことがあげられます ・太さのある線を書くための、硬過ぎず柔らか過ぎないしなやかさ ・度重なる使用に耐えうる丈夫さ ・大きい筆の場合には長さも必要 ・墨を吸いすぎないこと及び吸わな過ぎないこと ・墨もちがいいこと(墨

万葉仮名 漢字か否か という問題

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お久しぶりです。 書道部3年は基本的に4月から忙しいですが、6月以降、つまりここ1ヶ月半は部、テスト、文化祭関係で猛烈に忙しく、レビューをブログに書く時間どころか本を読む時間すら無かったもので…。 この怒涛の時間が何事も無かったかのように終わり、久しぶりにわが学校、わが生活が(疲労を残しながらも)平穏を取り戻したと思うや否や、今日から夏休み。(私はこの時期をもって書道部を引退となります(ノ´д`)) この切り替えがキーですね。 長野県の短い夏休み中の時間のやりくりへの少なからぬ不安はもちろんのこと、この休み中に続く連日の補習にも出なければならないという負担が重くのしかかります。ちなみに私は暑さにめっぽう弱いので、温度(と湿度)も勘弁してほしいですまじ。 前置きが長くなりました。 さて、今までブログ内で何度か報告してきた漆塗りの木皿作品ですが、7月3日(土)に三度目の塗りをして完成しました。( 1回目の塗りの記事は5月15日 、 2回目のは5月31日の記事 )。 塗ったあとは乾燥させるので、完成品を見たのはそれから約2週間後でした。 これは書道部の活動の一環として縁あって行ったもので、部員1人1枚ずつ作ったのです。自分で考えた言葉を揮毫した人もいれば、好きな歌の歌詞や、好きな漢字1字を揮毫した人もいます。漆はもちろん職人の方のご指導の下で塗りますが、出来た皿の、色もつやも1枚1枚違います。それだけ繊細なのですね。(もちろん本職の方が作るものは、そんなムラが出てはいけないと思うのですが) 自分で作品を作ることを通して、漆塗りという日本の伝統文化を学べて、これまでに無く貴重な体験が出来ました。 さて、字ばかり書いて説明されるだけではよく分からないと思いますので、この場を借りて私の漆皿をお見せしたいと思います。 万葉集の和歌を一首、万葉仮名で書きました。釈文、口語訳は写真とともにのせましたので参照下さい。 長意吉麻呂(ながのおきまろ)の歌 醤酢爾 蒜都伎合而 鯛願 吾爾勿所見 水葱乃煮物 釈文(しゃくもん): 醤(ひしお)酢に 蒜(ひる)搗(つ)き合(か)てて 鯛願ふ 吾にな見せそ 水葱(なぎ)の煮物(あつもの) 口語訳: 醤と酢にひる(=植物)を搗いて混ぜて鯛を食べようとする私に、水あおいの煮物を見せてくれるな。(迷ってしまうから。) お皿に書くからには食べ物に関する歌に

長時間座って慢性的にケツが腫れてる

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模試に実力テストに部活に、とても忙しくて、読むのに2週間近くかかってしまいました。 こんな大学で学びたい!―日本全国773校探訪記 作者: 山内 太地 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/03/18 メディア: 単行本 著者の山内氏は2009年10月、 日本全国全ての大学をすべて探訪 という珍快挙を挙げます。そこでそのすべての大学を網羅的にコメントしたのが本書です。 自分は大学のことがよく分かってないなあ、と心の片隅では思っていた受験生の私にとっては朗報でした。 この偉業を成し遂げた山内氏ならば、大学への見識は確かに違いないと思いました。 やはり、私は、ひいては社会は、大学についてあまりわかっていないのだと分かりました。偏差値が高いからといって教育や設備が充実しているかといえば、必ずしもそうではないのです。逆に低いからといって就職に弱いか、といったら、とんでもない。教員まで協力して就職活動に取組んでいる大学はざらにあるのです。 いわゆる「偏差値ヒエラルキー」は、入学する受験生の学力のみによって計られた、極めて部分的は尺度でしかないのです。頭でそのことは分かっていますが、本書で具体的に示されると、よーくわかります。 参考になった事もたくさんありました。私は文系志望ですが、一般に文系て4年次に研究室がないんですね。少しがっかりしました。 山内氏は、1)学生が自由に時間をつぶせる空間があること、2)学園祭で学術研究発表がありアカデミックであること、3)図書館が充実していること、などを大学見学で重視しているようです。 現在の大学事情の良いところも悪いところも、これ異常ない網羅性でもって語りつくした稀有な本。この点はすごく重要です。とことん具体例、つまり実践でもって実証する。 本書がもう1年早く出されていたら、 去年のオープンキャンパス が数倍有意義に過ごせたのにと、ちょっと悔しい思いがしました。 本書は、特に受験を考えている高校生には是が非でも読んでいただきたいです。 私も大学に対する見方が変わりました。 注:一文が長かったです。

文章はまじで接続詞で決まるって

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おとといは2回目の漆塗りでした。( 前の前の前の記事 参照) もう1回塗れば完成なようですが、それは7月始めになりそうです。(6月は学校のほうで忙しいもので…)腕のあたりは完全防備で望みましたので、またかぶれることは無いかと思われます。 ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書) 作者: 山口 謠司 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/02 メディア: 新書 最近ちょこっと話題の本です。 以下にも新書らしい衝撃的なタイトルですが、何よりも珍奇たらしめているのはその仰々しさよりも、テーマが仮名一文字であるという特異さですよね。 確かに「ん」は50音図において仲間はずれのように配置され、けだし特殊な文字ですが、よくも「ん」一文字に1冊の本が書けたものだなあと感嘆するばかりです。 けれどもこのようなマイナー加減は私の大いに望むところで、言語学的な興味もあって読んでみました。 やはり「ん」は音声的にも特異であるだけに、上代から多くの人に興味を引き続け、また悩ませてきたようです。この本は「ん」についての全てを語り尽くしています。 もちろん、これは音声学、音韻学の宿命でありますが、昔の発音を正確に再生することは不可能ですから、こらはあくまで一つの意見として読むべきでしょう。しかも「ん」字の発明の背景には、仏教の伝来、普及という思想的なことが大きく絡んでいるらしいですから。 ところで、実はこの本の帯に、「日本橋は、なぜ Niho m bashi と書かれているのか?」と大きく打ち出してあるのですが、私はこんなに大々的に言う内容なのかとちょっと不思議に思いました。 b、m、p の前の n 音は m と書かれるという規則が意外と知られていないのです。 私は中学一年で英語を勉強しだしたとき、担当の先生から p の前は m だと教わったのを(なぜか)強く覚えています。( b や m のことは教わったか忘れましたが。)高一の時に友人からこれに関する質問をされて、他のクラスでは教わってなかったのかと、そのとき知りました。 確かに「日本橋は、なぜ Niho m bashi と書かれているのか?」という疑問は、ローマ字を目にすることの多い日本人には、この規則が知られていないのならば、もってしかるべきです。 取るに足らな

数学のこと書こうと思ったが、やめた

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前記事で書いた漆のかぶれのことですが、 日に日に悪くなり、水ぶくれがボコボコできて、その表面は発泡スチロールよろしく、前腕にミニサイズの半立体作品ができ、ついにはウミが垂れ流しという状態 でしたので、先日皮膚科にかかりました。院長先生もあらまあといった感じでした。通院を宣告されました。(´・ω・`) 病院にいけば一発で治るやろ、と思っていまいたが、手遅れだったらしく、ウルシ氏はなかなか活動を止めようとせず、今日やっと拡大が止まったというようなところです。 ついでに、ここ最近壁に首でもたれかかって新聞だの読んでいたら、昨日になって突然肩と首に痛みが走り、今日の寝起きには首を前に20゜くらいしか曲げられないくらいのひどいものとなっていました。今もかなり痛いです。 ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~ 作者: 7人の特別講義プロジェクト 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2007/06/21 メディア: 新書 さて、あまりレビューを書くような分野の本ではない気もしますが、これは私の読書記録と思ってください。適当に読んでくださればいいです。 時に、高校生(小中高生、大学生)はなぜ勉強などという社会でおよそ意味のなさそうなことをするのか? この本はそういう疑問を、7人のスペシャリストがやさしくほどいていきます。 16歳とはいろいろ意味を持つ年齢であります。高校へ入学したてでこれから3年間の生活に不安がある。あるいは大学進学しようとする人にとっては、これからどう勉強していけばいいのか右も左も分からない状態です。私もちょうど2年前は、学校から与えられた大量の課題を見て、これから3年間こんなに知識を詰め込んでいって頭がパンクしないのだろうかと結構まじめに考えていたものです。 本書はそういう悩みを抱える人たちへの「教科書」なのです。16歳だけでない、全ての人にとってプラスになるはずです。

無機質な数学の記号ばっか見てるとサバサバしてくるらしい

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漆塗り( 前記事 参照)をしてから3日後の火曜からかな(つまりおととい)、左手首あたりにちょっとじんましんぽいのが出来ました。考えられる原因はおそらく漆ですが、それにしては潜伏期間が長いので怪しいところです。とんだ災難です。 さて、その漆塗りをの3、4日前に、私が学校の図書館にリクエストして購入してもらった本がやっと来ました。その名もずばり 大学1・2年ではどんな数学を学ぶの? 作者: 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2009/02 メディア: 単行本 タイトルが高校生とか大学新入生の視点に立っていて、ついつい読んでみたくなるようなところが心にくいです。タイトルからも分かるように、この本は高校と大学の数学のギャップを埋めることを目的としています。 しかし本を紐解いてみると、知らない記号次々と飛び込んで来るではありませんか。この難しさは想定の範囲外です。(゚Д゚) 高校とのギャップを埋めるのをないがしろにして、一気に応用に飛んでいってしまった感があります。高校数学を一通り学んだだけの私には、途中からアレ~と理解の範囲外になります。 やはり数行の解説で偏微分を使ったり、何の説明もなしにテーラー展開を出してくるのは、その解説が理解できるか否かは別にして、タイトルの割に親切ではありません。大学数学の初歩の初歩を解説してあるとタイトルから想像したのですが、ちょっと難しすぎかも…。 ですからこの本は、大学に入学してある程度数学を学んだ学生ならば、もっと楽しく読めるでしょう。

今日は17歳最後の日ですおめでとう

最近、学校から帰ると毎日のようになぜか激しい睡魔に襲われ、「休憩」のつもりでベッドに横になるともうダメです。バタンキュー(古い言葉…)です。 だからそのぶん早く起きるのですが、これはもう悪循環です。 私の学習効率が著しく落ちています。助けて! そんな不規則を生活習慣をリセットせんがために迎えたこの週末ですが、今日は書道部でも滅多にない校外研修がありました。 その内容も珍しい 漆塗り であります。 自分で揮毫した器に自分で漆を塗るのです。 長野県も中部のあたり木曽では古くから漆工が盛んで、そこの漆器は木曽漆器として名高いのですが、今日はその木曽での漆工を、縁あって体験させていただくことが出来たのです。 漆器は繊細な工芸品ですから、自分に漆塗りが出来るのかと思いましたが、初心者でもやりやすい方法で教えて下さるようで、それほど難しくないようです。しかもこの地域では、伝統的に小学校3年生になるとみんな漆塗りを体験するらしく、高校生の私は一安心です。 今回揮毫して漆を塗るのは、直径20cmくらいのお皿です。私は万葉集の歌を万葉仮名で揮毫しました。 漆は5回塗る必要があるらしいのですが、今日はそのうち1回目を塗りました。 塗りは思ったより難しくはなかったですが、それでも墨書したところがある分、気を使わなければなりません。私は墨書した部分を強めにこすってしまい、黒く少しザッっとやっちゃいました。今日の唯一の反省点です。やってしまったものはもう直せませんからね。 ともかくも漆塗りを体験できることは、自分にとって非常に意義が大きいことで、ただ貴重という以上の何か深いものが、体の中に水のように染み込んでいくようです。連綿と続く伝統に裏打ちされた理論と技術、そして美しさを垣間見、自分が少し成長したような感じがします。 ここで culture=「文化」の語源が cultivate=「耕す」であることを思い出せば、なるほど文化とは人間の社会を耕し、より豊かな境地へとみちびく鍬であるのと同時に、人間の心を深く掘り下げ肥やす、鋤であることが強く実感されるのでした…。 今日塗ったお皿はあと数回(多分4回)塗ったあと完成します。完成したら写真を撮って載せるかもしれません。(つらつらと生意気なことを書く2010年5月15日(土)22時44分42秒

昨日の模試、得意な数学で撃沈した&「天地明察」

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今日は駿台ハイレベルでした。 寝不足で模試受けるのはよくないです。(当日5:45起床;前日3:15起床。)しかも1時間目に数学はいけんです。('Д⊂ 今までで一番悪かった模試と言えるものでしたので、詳しくは触れません。まあ1回くらい挫折を味わっときましょう。 また本の記事です。 GWの数日前、家のものが本屋大賞を受賞したという沖方丁(うぶかたとう)著『天地明察』を買ってきました。 天地明察 作者: 冲方 丁 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2009/12/01 メディア: 単行本 (話題に関係ないですが、私はテレビや新聞で取り上げられたものばかり読むという受け身な読書しかしていないなあ、とこのごろ少し反省しています。) 古代から使われ続けてきた暦「宣明暦」に800年のときをへて誤差が生まれ、食の予報まで外すようになる。そこで数学者である渋川春海(はるみ)は、会津藩主で徳川家光の異母弟である保科正之から改暦という大事業を命じられる…。 渋川春海の暦にかける人生は、とんでもなく波乱に富んだ感動的なものです。(今この文をGreeeeNの「遥か」を聴きながら書いています(´・ω・`)) 話題としては珍しい暦を扱った時代小説で、それゆえ数学(もちろん和算)に関する記述も多分に含まれているため、私はほぼ数学的興味で読み初めました。あと、あの大数学者の関孝和が出ています。これは読まないわけには行きません。 この時代の時代小説を読むのは恥ずかしながらも始めてで、(しかも前読んだのは確か室町時代の農民の話…。)和算も含め江戸前期の情勢がよく分かって大変興味深かったです。 息抜きの読書とはいいものです。

あをによし奈良の小説

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最近の寒さで長持ちした桜も、いい加減散り始め、春が去ろうとしています。4月も終わりになろうとしていますが、学校から課される大量の勉強をどうこなすか、いまだ時間繰りを模索しています。(/・_・\) 3、4日前、家の者が万城目(まきめ)学の小説「鹿男あをによし」を買ってきました。ドラマ化もされたあの作品。 鹿男あをによし (幻冬舎文庫) 作者: 万城目 学 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2010/04 メディア: 文庫 テレビドラマは全く見ていませんし、これがかの万城目学の作品だということも知りませんでした。 しかしなんとなく手にとって読んでみたら…あっという間にはまってしまいました! 時間がないのであまりレビューを書けませんが、古都奈良で繰り広げられる前代未聞のミステリアスな世界にどっぷりと浸かりきりながら、あっという間に読破いたしまいた。このとうとうと流れ込んでくる面白さに、小説を読むことの快感をかつてないほど覚え、私も「マキメワールド」にのめり込むようでした。 ところで太古の昔の「宝」をめぐるこの不可思議なストーリーを読んでいて、私は強い既視感を覚えずにいられませんでした。 それは、「ダ・ヴィンチ・コード」です。この2作品を並べるのは違和感はありますが、確かに「鹿男」の流れるようなストーリーとミステリー性は(スケールの違いこそあれ、)このダン・ブラウンの推理小説に共通するところがあるのです。そのくらい面白い小説であって、読み終わるのがどんなに惜しく思われたか! 読み始める前は、実は万城目学という作家、そして「鹿男あをによし」という小説を少し侮っていました。しかし読み始めてその先入観は吹っ飛び、私はこの作家の力量に感嘆しっぱなしでした。

文字というものに興味がありまして

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桜がそろそろ満開というところです。ウグイスの鳴き声が聞こえ、天候的にもようやく春の盛りが訪れたようです。今この記事を坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」を聴きながら書いています。 新学年の慌しさもとりあえずの落ち着きを見せたこのごろですが、そんな昨日、久しぶりに本に触れました。 私は文字全般(漢字のみならず)に興味があるもので、文字について深く触れた本を読みたいと思っていたのですが、何せそういう本が無い!! 最近出版された 『文字の歴史―ヒエログリフから未来の「世界文字」まで』 (スティーヴン・ロジャー フィッシャー著)という厚い本を借りたことがありましたが、ろくに読まずにしまいました。何故でしょう。別に内容に不満があったわけでは無いのですが…。厚いというだけで気が滅入ってしまったのでしょうか? σ(^^) そんな探究の日々(ってほどでもないけど)が続いていたとき、偶然が2つほど重なって見つけたのがこの「無文字社会の歴史」 無文字社会の歴史―西アフリカ・モシ族の事例を中心に (1976年) 作者: 川田 順造 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1976/12 メディア: - 文字の無い社会は世界に数多く存在するといわれています。文化人類学者の川田氏は、その中でも西アフリカのオートボルタ(現在のブルキナファソ)のモシ族の現地調査を通し、無文字社会の特質を明らかにしようとします。 モシ族は文字を持たないため、モシ諸王朝の歴史などを「記した」資料がありません。そのかわりこのモシ族の場合は太鼓の「音」で王朝の歴史を語るのです。 21日に1度の市の日、太鼓の演奏を唯一許された宮廷の楽師(ベンダという)は太鼓を叩き、歴代王の系譜を「朗誦」する…。 「無文字」ということから我々の「文字」社会、ひいては「近代」を眺めようとする本書は、我々の「先進社会」を考える上で非常に貴重な資料であると思います。 ここで氏は、本書で述べているように、文字社会の「辺境」として無文字社会を区別しようとしているのではありません。文字社会は無文字社会から発達した一つに形態に過ぎないのであり、さらに氏は、文字社会の中に今なお存在する「無文字性」を明らかにします。文字の無い文化が「不便」な文化であるとの認識は、自文化中心主義に満ちた偏見なのです。 川田氏

昨日は映画『ガンジー』に感動したーー今後の更新頻度

新年度になりましたね。4/1にウソを1つもつかずに終わったCRです。 春休みは今日で終わりです。実のある休みだったかといえば、そうでもないですね。どこかに出掛けたかった訳でもないですが、家の中に居る時間が多すぎて運動不足…。 さて、わたくしCRはこの新年度に、晴れて(?)高3の受験生。(´゚A゚`) 先日まで世界史の勉強をしていましたが、世界史は高1のときに習ったのに、なんだかつい先日に授業を受けた気がして、時の流れの速さに愕然としました。 この休みにやりたかったことはあまり出来ず、昼寝ばかりの日々を送っていて、これからの過酷は受験生生活に絶えられるのかと一抹の不安を抱いております。 そうなのです。 受験生生活は厳しいのです。 勉強漬け、寝不足の日々が続くのでしょう。そんなときに本を読んだりして自分の時間を使うのは、これから一年間あまり無いのでしょう。きっとブログ更新もする余裕なんてないのかもしれません。むしろすべきでないのかもわかりません。 なので、(もちろんブログ更新停止を宣言するわけではありませんが、)これから1年、ある程度パソコンに触れる時間が減ると思われるため、ブログ更新頻度が落ちると思われます。 ということで宣言しておきます。 本記事をもって、来年3月までブログの更新頻度を 1/2 から 1/3 くらいに落とします 。 こんなことを書いたところで誰が惜しんでくれるかと思っておりますが、そんな事をここに報告しておきます。m(_ _)m

数日ぶりに外に出たら……

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先週の月、火に今年度で一番の雪がふりました。(やっとねσ(^^) 20-30 cm 降ったかな。 この時期の雪はかなり融解していて、重いですよね。(調べたら「もち雪」とか「べた雪」とかいうらしいです。ちなみにうちでは重雪って呼んでる。) 雪の重みで木が倒れ電線に支障をきたしたらしく、自宅でも早朝に停電が起きました。 特にアカマツは脆い木らしく、折れた枝が道のそこここに落ちていました。この季節にこれだけの降雪があるのはそもそも多くないのですが、これほどアカマツが折れているのを見たのは初めて。近所のお寺ではアカマツの大木が根こそぎ倒れ、屋根の一部が破壊されてしまいました。 その降雪から5日、ここ数日の陽気で雪はあっという間に溶けました。 そんな今日、散歩ついでにすぐそばの裏山に行ってみると、そこには雪の被害が生々しく残されていました。 まず私をいきなり迎えたのは、道を塞ぐアカマツの巨木。 どういう風に倒れたのか分かりませんが、1箇所に集中して3本も倒れています。太いもので直径30cmはあります。たった数十cmの積雪で倒れてしまうなんて、頼りないのも甚だしい。( ´д`) これは独活の大木と言うべきか、アカマツの大木よ。 と、ふと顔を上げると、無残かなアカマツが幹のみで屹立(きつりつ)しているではありませんか。 どうやらこのアカマツは根から倒れたのではなく、地上4メートル辺りのところで真っ二つに折れたようです。根はしっかりしていても雪の重みに耐え切ることは出来なかったんですね。雪、おそろし。 どんまい。-ω-)ノ" さらに上へ150mほど行くと、今度はばったんばったん根こそぎ倒れまくっています。その数見える範囲で10本以上。 いつもの景色が、まるで天変地異にでも襲われたかのように変わってしまいました。あれらはどう片付けるのでしょう…?

凸凸凸 デコポン(^o^) 凸凸凸

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卒業式は終わり、私は春休みを数日過ごしたところであります。気温はだんだん高くなっていき、梅が咲き始めています。 もう3月!! そんな春の季節に、こんなものを発見。 デコっとしすぎなデコポン いや~すごいですねー。凸部(でこぶ)で持てるくらいです。逆さにするとまるで電球。 標準の2、3倍はデコっとしているこやつは電球よろしく黄金に輝き、そのけな気な力強さに、見る者は思わず口元をほころばせる。 とでも書いてやろう!! 幸せ者のデコポンめ!! 全くかわいいやつだ。 関連: 石榴の記事 、 栗の記事 P.S. 先日新聞記者の質問されて、新聞デビューしました。地方紙ですが、自分の名前がでーんと(ってほどでもないけど)出てました。探さなくても結構です。

平成22年2月22日22時22分に切符を買おう

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今日は巷でも話題の 平成22年2月22日 ですね! 鉄道会社では今日の日付が入った硬券が好評発売したらしいですし、郵便局では、今日付の消印を押してもらおうと混雑したのではないでしょうか? 次のぞろ目は平成33年3月3日まで無いです。この珍しい日に、私達が何かしないわけがありません!! そうですね…… 平成22年2月22日22時22分に切符を買おうではありませんか!! そもそもの企画提案者はサニローなのですが、今日は休日でなく平日なので、予定がナアナアのまま今日に至りました。 しかし私はひそかに狙っていました。一人で。ψ(`∇´)ψ このことをサニローにメールしたら、 ―じゃあ俺も行く。 と即答。ついでに他のメンバーも誘ってみたら、さらに3人が来られると…。メールにはいつもルーズな俺らがこんな即決なんて、これまでに無かったぞ! 平日の夜はみんな暇って事か…。 平成22年2月22日22時22分の数分前に集合。参加者は5人。 作戦はこうです。 1、正確な時計でもって時間を常に把握 2、試しに切符を買ってみて、時計と券売機の時計とのずれを確認(計ってみたら、券売機が約50秒遅れているので、平成22年2月22日22時22分 50秒 以降に買えばおk) 3、切符は同時に3枚までしか買えないので3枚買った後、2枚買う。 4、2が多い方がいいので、買う切符は200円区間とする(220円は無かった) 5、 自分達と同じ目的で着た方々が他に数名いらした ので、事を素早く行わねばならない(ノ´д`) 平成22年2月22日22時12分18秒  平成22年2月22日22時22分まであと10分弱。駅員はおらず、自分らと、数名の一般の方たちのみ。自分らの陽気な笑い声ががらんどうの駅舎に響く。 平成22年2月22日22時19分  あと3分。このころ、正確な時計と券売機の時計のずれを計るために大急ぎ、大騒ぎの俺たち。他の方達に迷惑だったかもしれませんが、気にせず。目的がみんな同じだから、きっと連帯感をもって、大目に見てくれたはず。(独断) 平成22年2月22日22時22分になりました! めでたしめでたし、とはしかしながらなりません。自分らにとって緊張の時間はこの50秒後、すなわち 平成22年2月22日22時22分50秒 です。 もちろんしっかり 平成22年2月22日22時22分22秒 は写真に収めま

TODAI-MOSHIです一応ネタバレないです

昨日学校で駿台の模試受けました。東大レベル模試とかっていうやつです。名からして難しそうですね。 ●国語 評論は難しいだろうと身構えていたら、2項対立が案外分かりやすくて、読みやすかったです。記述はとりあえず埋めることができました。文体が堅すぎましたが。 随筆は最後にやったため、時間なくて半分くらいしか読めませんでした。 古文はまあいつも通り。読めなくはなかったが主語を所々間違えていました。 漢文も、いつも通り。けど語彙の補強をしなくっちゃ。 自己採点では古典分野で大量失点。私の「いつも通り」なんてこんなもんです。 ●数学 文系数学と理系数学に分かれていました。いま思えばこれは東大を意識してですね。 第1問。1問目だといって容赦しません、難易度では標準といった所。私は必要条件で(つまり余分な場合分けをしちゃって)解いていました。しかも計算ミスしたし! 第2問。(3)はやったことがあるようなものだったのに、解けなかった…。あのことに気づけたら、かなり問題の見通しが開けてたなあ!あのことっていうのは、つまりその…図形の…基礎的事項って言うか……。 第3問。(2)の証明は、必要十分じゃないよなあ、とか思いながらやりましたが、それでよかったらしいです。ラッキー。 第4問……割に簡単。満点(ノ´∀`)ノ 数学全体で見れば、かつて無いくらいペンが動きませんでした。さすが東大模試。100点くらいかなあ(´・ω・`) とか弱気だったのですが、部分点がかなりもらえそうなので、東大模試にしてはまずまずの点になりそうです。 ●英語 まさかあの形式で真っ向に来るとは…! 英作文に時間をかけすぎて他にまったく手が回らなかった!(アレ全部できんの?)自己採点ではかなり低い点にげんなり('Д⊂

ガルガンチュアとパンタグリュエルの物語

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ここ最近は本を読む時間がなかったけれども、厚めの本を借りました。 ガルガンチュア―ガルガンチュアとパンタグリュエル〈1〉 (ちくま文庫) 作者: フランソワ ラブレー 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2005/01 メディア: 文庫 発行は16世紀のフランスで、実は高校世界史にも出てくる作品です。この作品は一冊で完結ではなくて、「第5之書」まである長編でが、私が借りてきたのは(もちろん)「第一之書」です。 図書館でパラパラ見てみたら、なんだかやけに面白そうだったので借りました。文庫で2cm以上あるので、本当はもっと時間があるときに読みたかったのですが、他に本がなかったので思い切って借りてみました。 やはり第一印象は間違っていませんでした。なんだろうこの異様な可笑しさ。 滑稽な文体、荒唐無稽な内容で、とっても面白くて、笑わずにはいられません。何回か吹き出してしまいました。これを読んだ方は、ニヤニヤを隠すのが大変かもしれません。( ̄ー ̄) 1500年代半ばといったら当時ヨーロッパは大航海時代。日本では鉄砲伝来くらいですかね。織田信長の時代です。この時期に、幼稚な言葉の連発する、お茶目で愉快な大衆文学が生まれていたなんて、驚きです。フランス古典作品がこんなにも面白かったなんて、夢にも思いませんでした。 しかし、この時期の文学作品には多いことだと思うのですが、作品の隠れた柱として、権威に対する風刺があるんです。巨人ガルガンチュアの波乱に富んだ人生を描くことを通して、作者ラブレーは権威(政治?、宗教?)に物申そうとしているわけです。 面白くて、全部読みたいという気持ちはあったのですが、なにせ厚いですし、しかも時間がなかったので、半分ちょっとくらい読んで今日返却してしまいました。貸し出し期限も過ぎていましたし…。 気軽に読める名作なので、ぜひ読んでみることをお勧めします。 いつかまた借りて、「第一之書」だけでも読破したいと思います。 ・・・・・それで話は変わって、昨日昼、先日の元旦の 書道ガールズ甲子園 の裏秘話、という内容の番組がやってましてね。番組としてはいろいろな舞台裏がわかって面白かったです。 でも個人として言わせていただくと・・・ 書道部は運動部ではありませんでヽ(`Д´)ノ おしとやか

Bananaに心を洗ってもらった

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前記事 で1962年当時の390円を安いと書きましたが、1965年の物価を見ると、理髪料金が350円で、白米10kgが1125円ということらしいですので、390円は本の値段としてはまあ妥当なようです さて、成人の日の今日、時間もありましたので、図書館で借りてきた本をまた読みました。(ノ´д`) 「TUGUMI」です TUGUMI(つぐみ) 作者: 吉本 ばなな 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1989/03 メディア: 単行本 いつかむかしサニローさんが読んでいたような…そのときから少しずつ読みたくなって、やっと決意しました。 「確かにつぐみは、いやな女の子だった。」という書き出しで始まります。 この物語のヒロインの一人、つぐみは、生まれつき病弱で、か細くはかない体つきでした。が、それに反発するように彼女は「意地悪で粗野で口が悪く、わがままで甘ったれでずる賢」かったのです。 そんなつぐみともう一人のヒロイン、まりあ達との、海沿いの田舎での懐かしくはかなく淡い青春の一期間を描きます。 この作品には、他の多くのレビューにあるように、情景描写、心理描写がとても多い。比喩を多用し、さらにこれらを幻想的なものにします。 海沿いの町。浜、波、潮風、潮の匂い…。幸福、怒り、驚き…。都市には無いやわらかな空気の流れが、つぐみやまりあの町をすっぽり包んでいます。私は海を間近で見るのは10年くらいありませんし、潮の匂いなんてわかりませんが、その町のあまりに純朴で、そして芯のある時の流れに、なんだか優しくなれるようです。 そしてどこまでも「強がる」つぐみに、元気をもらえるような気がします。たとえその強気が過ぎて体を壊してしまっても…。 読んで、心が落ち着きました。自分もつぐみらと同じ青春の中にあるのですか…。('Д⊂

今度は中国文学ですぞー(・o・)

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中間、とは名だけの考査が、年明け早々あり、なんやかんやで油断ならない冬休みの喧騒が静まり、今日日曜を迎えました。 とりあえず考査終了!(^o^) いやー休み前からテスト勉強しなかった自分のせいだと思います。疲れた。 さー本でも読むか。 家にあった世界文学からのチョイス。 魯迅の、「阿Q正伝」、「狂人日記」、「非攻」。 世界文学全集〈第47〉魯迅・茅盾 (1962年) 作者: 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 1962 メディア: - 阿Q正伝 (角川文庫) 作者: 魯迅 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1961/04 メディア: 文庫 家にあったのは、上の古ーいの。ハードカバーにビニールカバーつき、そして濃い上品な緑のケースという当時にしてはよさげな仕様。当時のレートは知りませんが390円という安さ。下は、入手がはるかに容易な文庫版です。 もともと「阿Q正伝」を読もうと思って引っ張り出してきたのですが、ここには魯迅の大部分の作品が収められてるんじゃないかと思います。 まず読んだのは短編、「非攻」。墨子の作品です。漢文の予習になるラッキーって思って読みました。そして、なにせ作者が本場中国の魯迅。 墨子の思想に少し触れられたのかな。でも読後、これは墨子の訳ではなく、あくまで墨子に仮託した小説だと知ったので、魯迅の思想、と言うのでしょうか。 2作目は、本懐である「阿Q正伝」。実は、この「阿Q正伝」と言う言葉、初めて聞いたとき、違和感を覚えました。『Q』って何? みたいな。(゚Д゚) でも本文の序文を読めば分かります。「阿クイ」のQと。 魯迅の作品は短いのが多いのですが、これは長いほう。それでも数十ページで読みやすいです。 辛亥革命直後の中国。貧乏で村ののけ者にされる農民阿Qを通して、当時の社会の救いようのない暗さを活写し、風刺します。ユーモアもちょっとありますし、読んで損なし。阿Qの哀れな人生の中に、当時の社会のありさまが凝縮しているようです。 3作目は、「狂人日記」。魯迅はこの作品で、旧来の文語主体の中国文学を口語主体にすることで、強い伝統否定を行いました。(Wikipediaによる) 強い被害妄想を持つ主人公の日記という形式を取った一人称小説。わずか数ページとい

俺も一応書道部ってことで年賀状晒す

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書道部に入ってるよ、なんて口だけで言ってても、文章だけじゃつまらんし…。 シンプルだけど…。 恥ずかしながら、手づくり年賀状さらします。(´・ω・`) CR書。青墨使いました。印は「筆王」のカットです。 シンプルすぎて物足りないのは分かってます(笑

2010!! 初日の出+書道ガールズ生中継

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2010年ダーーーうわー 正月ダー (ノ´∀`)ノ …でも勉強('Д⊂ウワーン めでたさと焦りが混在して私は気持ちの収拾がつかなくなっていますが、予定は予定。 そう、元旦といったら初日の出。とうとう5年目になりました。( 2009年の初日の出 と 2008年の初日の出 は記事になっております。) 実は今年の初日は今までと全く違います。 おとといの記事に書きました。 あさって元旦の「新春!!ズームインSUPER 2010」の中の「書道ガールズ甲子園」は見逃せない。おそらく9時頃からの生中継です。 って。 今日の「ズームインSUPER」を見た方は知っているでしょう、わが長野県から1校出場していたことを。そう、今年の初日にはこの生中継を生で見るという目的もあるのです! 事の始めは11月下旬。元旦の「書道ガールズ甲子園」に長野県から蟻ヶ崎高校が出場決定したということを、ひょんなことで知りました。中継場所は松本城というところ。 その時に思いつきました。初日のときにこれを見ればいい! ( ・`ω・) …… そして時は一気に飛び…… 2010年1月1日 午前6時 大晦日は雪がちょっと降り、あいにく元旦の天気予報は… 曇り 。(´・ω・`)集合したのは6人。6時なんてまだ暗いですが、毎年恒例です。 気温が低すぎて道が全面凍結 。なんてこった。 自転車を一生懸命こいで松本城に到着すると、蟻高書道部とテレビ局がすでにスタンバってました。 なんと東の空は晴れてます。晴れ男がいるのでしょうか。 そして着いてそれほど経たないころ、いつもより2、30分早く日を拝めました。 風情があります。 蟻高書道部はその間も準備を進めています。テレビ関係者がすごく多いですね。 中継本番は9時からなので待ち時間がたくさんあります。風船を渡されたり、本番のリハをしたり、なかなか出来ない体験ができました。 これは本番直前。観衆が多いです。 蟻ヶ崎、書道はなかなか豪快です。 結果は5校中3位で優勝は逃してしまいましたが、大健闘ではありませんか!!(○´∀`)ノ゙ 部員達に拍手を送ります!!